令和7年度 響きあいセミナー

6月12日(木),今年度の第1回響きあいセミナーを開催いたしました。講師は,株式会社モチベーションアカデミア代表取締役社長の佐々木快様にお願いし,「子どもの主体性を引き出す親の関わり方講座〜「学び続ける力」を育てる家庭でのヒント〜」と題してご講演いただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

会場となった熊大附属小学校多目的ホールに、先生方,保護者合わせて約80名が集まり,Zoomを通じてオンライン中継される講師の講演を,スクリーンで視聴するスタイルで行いました。

 

 

 

 

 

 

セミナーの冒頭では,まず「思春期の親子関係の難しさ」が取り上げられました。難しさの4つの要因についてのお話の中で,思春期の子どもたちは,楽しいことや面白いことにはエンジン全開なのに,ブレーキがまだついていないスポーツカーのようなものだと例えたお話は,イメージしやすく,この時期の子どもの成長的要因についてとてもわかりやすく理解を深めることができました。

 

続いて,親が持つ子どもへの【期待】との付き合い方が,思春期の子育ての成否を分ける重要なポイントだとお話いただきました。【減らしたい期待】と【増やしたい期待】とに分けて丁寧に分かりやすく説明がなされ,「思春期の子どもとの関係はうまくいかないもの,それでも【期待】を持ってしまうのが親心である」と,私たち保護者の気持ちに寄り添ってお話いただき,会場ではうなずく保護者の姿も多く見られました。

 


 

 

 

 

 

 

今回のセミナーで特に印象的だったのは,「整う子育て」の3ステップの中の,まずは親自身が整うことの重要性について語られた場面です。子どもの行動や感情に一喜一憂しがちな日常の中で,親が自分の心を整えておくこと,落ち着いた状態で子どもに接することが,信頼関係を築くための土台になるということ,親の「整い」が子どもの安定や成長を支えるというメッセージに,ハッとさせられたとの感想をもつ参加者も多かったようです。

セミナー後半では,参加者全員が「モチベーションタイプ診断」に取り組み,参加者自身と子ども一人ひとりが持つ動機づけの特性を 4つのタイプに分類し,それぞれに合った関わり方を学びました。「もっと詳しく知りたい」「子ども自身にも早速やらせてみたい」とのお声も多くいただき,関心の深さが伺えました。

今回のセミナーは,単なる子育てテクニックの紹介ではなく,親自身の在り方にまで踏み込む,深い学びの機会となりました。セミナー終了後のアンケートでは,「明日から子どもへの声のかけ方を変えてみたい」「まずは自分自身の整え方を見直すところから始めてみたい」など,前向きな感想が多く寄せられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

響きあいセミナーの開催にご協力いただきました先生方,研修委員の皆さま,ご参加いただいた皆さまに心からお礼申し上げます。

 

研修委員長 飯干妙子