平成30年度 熊本市学校保健合同研修会

日時:平成30年6月21日(木曜日) 14:00~16:30

場所:くまもと森都心プラザ プラザホール

主催:熊本市学校保健会・熊本市教育委員会

参加対象者:教職員及び保護者、三師会(学校医・学校歯科医・薬剤師)

主題:自ら進んで健康生活を実践する児童生徒の育成

~健やかな心身の育成と健康生活の在り方を求めて~

趣旨:21世紀を担う児童生徒の健やかな成長を願い、学校・家庭そして関係機関が連携をとりながら、健やかな心身の育成と健康生活の在り方を求めて、研修を深めるものである。

本校参加者:西槇絵里子(研修委員長)

 

講演:演題「子どもの健康と生活リズムの確立」

~早寝・早起き・しっかり朝ご飯からみえるもの~

講師

尚絅大学 生活科学部栄養科学科 守田真里子先生

 

早寝・早起き・朝ご飯の大切さは、かねてから周知されていますが、実際の統計をもとに、詳説してくださいました。

熊本市では、毎朝朝食を取るよう力を入れるようになってから、以前より約10%増え、平成21年以降は小学生約90%、中学生約85%で推移しています。それが全国学力テストで上位の秋田県では、小学生約92%、中学生約88%という統計その他により、朝食を食べる頻度が高いほど学力調査の点数が高く、体力テストでも成績が良いとの結果が出ているそうです。朝食内容でも結果が違い、3品(ごはん・パン+おかず等2品)以上、2品、1品、何も食べないの順に成績が落ちている調査もあります。

以上のことから、朝食はバランスよくしっかり摂取することが大切ということが説明されました。先生のおススメは具沢山のお味噌汁で、大豆製品には米や麦からは得られない必須アミノ酸を得ることができるので、みそ汁は大変有効なメニューであると説明されました。また、手軽にしっかり栄養を取るために、「きゃべたま丼」が紹介されました。ごはん1杯に卵1個、せん切りキャベツ、かつおパック、めんつゆ少々をレンジで2分加熱するというものです。起床から始まり、朝食、排便、学校、睡眠と続く一日の生活リズムを整えるのは、風車にも似て、しっかり朝食を取れば、そこから風が吹き込まれたように一日のサイクルが潤滑に回るとの説明は大変分かりやすいものでした。

来場の保護者だけでなく、PTAの皆さま全員にお伝えしたい、有益な情報を得た講演会でした。