2年1組 学級活動

2年1組の学級活動は,10月7日に荒尾市にある「万田坑」の見学に行きました。

ご存知の通り,万田坑は平成27年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼,造船,石炭産業」として,ユネスコ世界文化遺産に登録されました。認定されるまでは炭鉱があったことを知らなかった,来たことがなかったという子供たちも多く,今回はいい機会になりました。

ガイドさんにご案内いただきながら,正門前から見学スタートです。炭鉱の坑内は落盤,火災,ガス爆発と命の危険にさらされることが多く,炭鉱で働く人はまず山ノ神に一礼し安全祈願をしていたといいます。万田坑のシンボルと言えば「第二竪坑櫓」です。今年開催された藤城清治さんの展覧会でも,影絵作品として展示されていたのでご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第二竪坑巻揚機室では中2階の巨大なウインチや,2階にある人員を昇降させるケージ巻揚機,仕様書,操作上の注意などもそのまま残っていて,当時の様子がしのばれました。また第二竪坑坑口では天井から光が差し込んでいましたが,ここから約264mの坑底まで降りていくことを想像すると怖さを感じました。
ほかにも昭和26年閉山当時のままの事務所や,浴室,工作機械,安全燈室,坑内トロッコ軌条,第一竪坑櫓跡などが遺存されていて,当時の様子がしのばれました。
明治,大正,昭和と万田坑から積み出された石炭が日本の重工業を支え,戦後の復興を支えたということ,その歴史はたくさんの人たちの働きによってもたらされていたことを学ぶことができました。
万田坑見学のあとはグリーンランドでグループに分かれて行動しました。10月公開の映画の舞台にもなっていて,盛り上がりをみせていました。
歴史を学び,修学旅行前の団体・班行動をシミュレーションするよい1日になりました。

2年1組 情報委員