第1回 響きあいセミナー(情報委員ブログ)

 

7月6日(土),附中体育館において,NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長の永遠瑠(とわり)マリールイズ先生をお招きし,「ルワンダの悲劇から学んだ命の尊さ教育と平和の大切さ」との演題で第1回響きあいセミナーが開催されました。今回のセミナーは保護者ばかりでなく生徒も参加し,マリールイズ先生の母国であるルワンダでのつらく悲しい体験から平和や教育の大切さなど,幅広いテーマでお話しいただきました。

 

子どもたちはマリールイズ先生の体験した内戦とその後の話について興味深そうに聞き入っていました。セミナーの途中,子どもたちの意見を聞かれ,「文字が読めること」や「勉強ができること」など,これまで当たり前だと思っていたことの大切さについて認識を新たにしたとの感想がありました。マリールイズ先生がおっしゃっていた「人と人とが出会って新しい自分が生まれる」ことの大切さを改めて実感しました。

 

内戦中,ルワンダの子どもが「大きくなったら何になりたい」と聞かれて「大きくなるまで生きていると思いますか」と返事があったことが紹介され,将来を見通せないルワンダの子どもたちの話に状況の深刻さを感じました。最後に,現在マリールイズ先生のご尽力によって設立された学校で実際に学ぶルワンダの子どもたちの様子が映像で紹介されました。ルワンダの少年の「大きくなったら多くの人を助ける医者になりたい」という言葉に力強さを感じ,教育そのものが平和と発展の力であることを学びました。

 

マリールイズ先生の話では,先生と日本の人たちとの不思議な縁の話が何度も出てきました。この講演を通して,子どもたちばかりではなく私たち保護者も,今,当たり前にあることが尊いことと改めて気づくことができました。これからもこのご縁を大切にし,お互いに感謝の気持ちを持ちながら響きあいの精神を大切にしていきたいと感じました。

 

講師のマリールイズ先生,またこのセミナーを企画運営いただいた研修委員の皆さまに心より感謝申し上げます。

 

2年2組 情報委員